JR九州と西鉄が協力
JR下曽根駅での列車・バス乗り継ぎ利便の向上
3月14日から
九州旅客鉄道株式会社（以下「JR九州」）と西日本鉄道株式会社（以下「西鉄」）および西鉄バス北九州株式会社は、2020年3月14日（土）のダイヤ改正にあわせ、JR下曽根駅（福岡県北九州市小倉南区下曽根1丁目８）において、列車・バスの乗り継ぎ利便向上に取り組むことを、本日2020年2月21日（金）発表した。（写真はJR下曽根駅北口Wikipediaより）
今回の取り組みは、JR下曽根駅周辺から小倉地区への公共交通の利便性向上を図るもので、同駅までのバスアクセス向上や列車・バス相互の情報案内の強化、待ち合い環境の充実等を通じて、ストレスなくスムーズに乗り継げる環境を整備する。
バスアクセス向上策として、沼、吉田エリアから同駅まで新たに直通で行ける系統を新設するほか、弥生が丘エリアからのバスを増便。
併せて、下曽根駅に結節する全てのバスにおいて、極力列車の時刻に合わせたダイヤ調整を行うことにより、列車に接続する便が大幅に増加する。
特に、利用の多い16時～18時台の列車には、ほぼ全てのバスが接続しており、帰宅時間帯の利便性が向上。
また、相互の情報案内の強化については、バスから列車に乗り継がれるお客さまに対して、バス車内の運賃表示モニター上で列車時刻の案内を行うとしている。
列車からバスをご利用のお客さま向けには、同駅の構内において、最寄りバス停の時刻表とバス接近情報を表示する案内モニターを設置するともに、バス停の案内サインを新たに設け、さらに待ち合い環境の充実を図るために、駅構内にバス待ち合い用のベンチを増設する。
なお、現在、北九州市が下曽根駅北口駅前広場の整備を実施しているが、整備完了後には北口周辺に点在しているバス停を出来るだけ駅前広場付近に集約していくことで検討している。
これにより更に利便性の向上につながると考えられる。
このほか、2020年3月14日（土）から6月30日（火）までの期間限定で、同駅でICカード「SUGOCA」または「nimoca」の電子マネーを使いバスと、列車を同一日に乗り継いだお客さまを対象に、1回の乗り継ぎごとに20ポイント(JRキューポ、nimocaポイント)を付与するサービスを実施する。
JR九州および西鉄は、「今回の下曽根駅での連携をモデルケースとして、利用状況をみながら改善を図るとともに、その他の駅での連携についても今後検討・展開してまいります。」としている。
■バスアクセスの向上について
＜バス系統の新設＞
系統の新設により、沼団地・吉田団地エリアから新たに下曽根駅まで直通でアクセスできるようになるほか、弥生が丘から駅に接続する便を増便します
【路線名】貫～小倉線（行先番号：2、2-1、2-2）
【経路略図】
＜バス時刻の列車への接続調整＞
下曽根駅に結節する全てのバスにおいて、極力列車に接続するよう時刻調整を行います。
【対象路線】貫～小倉線、長野～小倉線
【内容】列車に接続するバスの便数が現行111便から175便に増加（※）16～18時台の帰宅時間帯においてはほぼ全てのバスが接続します。（※）列車の時刻に対して4～12分で接続しているバスについて、各方面の合計便数
■相互の情報提供、待合環境の充実について
列車・バス相互の情報の提供、待ち合い環境の充実等を通じて、ストレスなく乗り継げる環境を整備します。
・下曽根駅を通るバス車内の運賃表示モニターにて、同駅の列車時刻表を表示
・新たに案内モニター(※)2基を設置し、下曽根駅前および下曽根南口バス停の時刻表・バスの接近情報を表示・改札口付近の床面にバス停の案内サインを表示・バス待ち合い用のベンチを増設
(※)32インチ液晶モニター(縦734㎜×横433㎜)
■乗り継ぎポイント付与サービスについて
【期間】2020年3月14日（土）～6月30日（火)
【対象】ICカード「SUGOCA」または「nimoca」の電子マネーを使い、「下曽根駅前」もしくは「下曽根駅南口」バス停とJR「下曽根駅」にて同一日に乗り継ぎされたお客さま
※バスと列車を同一のカードで利用された場合に限ります※バスと列車のいずれかが現金払いや定期券利用の場合は対象外です
※ポイントはご利用の翌月に準備でき次第付与します
（参考）JR下曽根駅の基本情報
・駅の乗車人員（人／日）6,699人※2018年度
・運行本数（本／日、上下計）普通119本、特急8本計127本※2月21日現在
（参考）下曽根駅周辺のバス路線図
上記は取材日時点の情報です。