2020年3月13日金曜日

常設展示が大きく変わる「北九州市立文学館」リニューアルオープン


常設展示が大きく変わる

「北九州市立文学館」リニューアルオープン

文学館をわかりやすく紹介するために子ども向け冊子無料配布も


昨年2019年9月から休館し展示改修を行っていた、「北九州市立文学館」(福岡県北九州市小倉北区城内4-1)が、2020年3月20日(祝)リニューアルオープンする。(写真は筆者撮影)

北九州を代表する文学者の紹介や、ジャンル別の歴史の紹介のほか、平成以降に活躍の作家も取り上げ、常設展示が大きく変わる。

また、世界中で翻訳されている作品の紹介や、多言語表記も加わる。

リニューアルオープンを記念して、文学館をわかりやすく紹介するために子ども向け冊子を作成し来館者に無料配布するとしている。

記念イベント 収蔵品展「北九州を代表する作家(仮称)」
文学館の展示リニューアルを記念して、北九州を代表する文学者にまつわる貴重な収蔵品を一堂に展示。常設展の展示を補う掛け軸や書画をはじめ、文学館が所蔵する自筆資料などを紹介します。
(1)日時:令和2年3月20日(祝)~5月10日(日)
(2)会場:北九州市立文学館1階企画展示室
(3)展示:森鷗外:書簡ほか杉田久女・橋本多佳子:掛け軸、色紙、短冊、句稿ほか林芙美子:原稿、書、書簡、絵画ほか火野葦平:従軍手帳、書画、書簡、原稿ほか宗左近:原稿、創作ノート、日記、書ほか自筆資料の他、主な作品の初版本、遺愛品など。
(4)料金:常設展の入場券で観覧できます。

展示リニューアルの概要
(1)経緯
文学館は、本市ゆかりの文学者の顕彰と次世代への継承を目的に、平成18年に開館し、文学の普及・啓発に取り組んできました。
開館から10年以上が経過し、常設展示の固定化や若年層の入館が少ないこと、小倉城周辺の外国人観光客の増加などに対応するため、平成29年度に「北九州市立文学館展示リニューアル基本計画」を策定し、展示リニューアルを行いました。
「東アジア文化都市2020北九州」のオープニングを迎えるこの春、リニューアルオープンします。
(2)展示リニューアルの主な内容
シンボルウォールがお出迎え
1階エントランスすぐの壁面では、ゆかりの作家の作品を、北九州の風景とコラボした映像で紹介します。
また、2階の常設展エントランスでは、文学作品のイメージ映像を投影し、常設展示の世界へと案内します。
北九州を代表する文学者を紹介
森鷗外、杉田久女・橋本多佳子、林芙美子、火野葦平、宗左近について、貴重な資料やその生涯をグラフィックで紹介します。
また、各文学者の展示のイントロ部分は、それぞれのイメージを小倉織で表現します。
展示解説にはルビを付け、子どもたちや外国の方にもわかりやすく表示します。
北九州の文学のあゆみをジャンル別に展示
明治以前の文学や、明治以降の短歌、俳句と川柳、散文、児童文学、詩のそれぞれの分野別に、現代までの北九州の文学のあゆみを紹介します。
平成以降に活躍している作家を新たに紹介
現在様々な分野で活躍している平野啓一郎さん、リリー・フランキーさん、松尾スズキさん、村田喜代子さんなど35人の現代作家を、愛用品などとともに紹介します。
デジタル展示を導入
2階の常設展示室には、タッチパネルによるデジタル展示システムを11台設置します。
展示している資料の次ページ以降や裏面など、展示ケースの中では隠れて見えないところも見ることができます。
さらに、資料の文字を拡大して見ることもでき、子どもから大人まで楽しく学べます。今後、展示されていない資料なども追加して紹介します。
世界に広がる北九州の文学作品を紹介
世界各国で読まれている北九州ゆかりの文学作品の中から、39か国70作品(森鷗外の「雁」、平野啓一郎さんの「日蝕」など)を紹介します。
また、一部の翻訳本は手に取って閲覧することができます。
さらに、常設展示室では、スマートフォンを使ったガイドシステムにより、日本語、英語、中国語、韓国語の音声で解説を聞くことができます。
四か国語のリーフレットも作成します。
ゆったりとした開放的な空間に生まれ変わる
入口は透明なガラスドアに変更し、明るく入りやすいエントランスに変わります。
また、トイレは、入口の位置を変えて展示壁面を新たに設置し、多目的トイレのスペースを広げるなど全面改修し、アメニティ設備も充実します。
広くなったミュージアムショップやステンドグラス前のスペースなど、新たな文学館は開放的で快適な空間に生まれ変わります。

施設概要
(1)住所北九州市小倉北区城内4-1
(2)営業時間9:30~18:00(入館は17:30まで)
(3)休館日月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
(4)入館料一般240円、中高生120円、小学生60円
(5)展示室床面積640㎡
(6)施設特徴昨年、建築業界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した世界的に有名な建築家・磯崎新によるユニークな建築物。神秘的なステンドグラスは文学館のシンボルです。
(7)展示数約300点
(8)整備予算124,000千円

上記は取材日時点の情報です。






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