2021年12月2日木曜日

若松区と小倉北区に2校「CIC英語幼児園」後継者公募!理事長にインタビュー


「CIC英語幼児園 小倉校」(福岡県北九州市小倉北区小倉北区霧ケ丘2丁目1-40)と、「CIC英語幼児園 若松校」(〒808-0131 福岡県北九州市若松区塩屋3丁目7-8)の2校を運営する「NPO法人CIC英語幼児園」が、譲り受け企業を募集している。(写真はVisional提供)

後継者不在のため広く後継者を募るというものだ。

NPO法人CIC英語幼児園(前身のCIC英語学園の創業から38年、幼児園創業から26年)は、幼児期からの実用英語教育・人間教育を大切にし、地域の多くの方々に愛され、幼児園では卒園生600名以上を輩出。

しかし、後継者の不在により、譲り受けてくれる事業者を探しているとのことだ。


【事業概要】
・所在地:福岡県北九州市若松区・小倉北区に2校(若松校園児 約80名、小倉校園児 約60名)
・事業:英語幼児園(対象:4月1日時点で3~5歳児 約100名)、プリスクール(2歳児40名)、英語クラス(対象:1歳クラス 6ペア、幼児園卒園生クラス 約70名)を運営
・従業員数:33名(従業員は引き継ぎ:英語教師6名、保育士が10名、保育者が9名、事務員・運転手8名)
・創業:1983年(2004年11月 NPO法人化)
・譲渡理由:理事長が高齢(71歳)で、後継者不在のため事業承継を希望
・敷地面積:若松校1,340㎡、小倉校約2,800㎡ 

【特徴】自然に楽しく国際感覚が身に付く、幼児期の実用英語教育・人間教育を重視
・毎日を英語で生活する、英語イマージョン教育:毎日英語の環境の中で生活し、英語を自然に、生活の手段として習得。
・英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶ:園生活はあくまでも、自然に楽しく。
・国際色豊かな環境:国際感覚が自然に身につく環境を提供。
・井深 大 氏の「井深アピール」の実践:英語教育を積極的に取り入れ、語学だけでなく、異文化を肌で感じられる環境づくりを実践。幼児期に英才教育ではなく、人間教育を含め、幼児の持つ能力をできる限り引き出せるように注力。


【NPO法人CIC英語幼児園 理事長 中山 進 様 インタビュー】
英語だけじゃない英語幼児園。人間力育成に込めた想い

―中山理事長は、幼児期からの英語教育の必要性を訴え、英語幼児園を設立されました。その出発点となる想いを教えてください。
1983年、前身となるCIC英語学園を設立しました。当初、中高生を対象にしていましたが、その後、小学生、幼児と段階的に年齢を下げていきました。幼児期は語学習得の最適齢期だからです。英語ができる人間を育てるには、幼児の段階から時間と量ともにたくさん英語に触れる必要があります。それには幼児園しかない。思い切って英会話学校からシフトし、1995年にCIC英語幼児園として特化しました。2004年には、NPO(特定非営利活動)法人に認証されました。 

学生の頃から、自分自身が社会にどのように貢献するかを真剣に考えてきました。その形のひとつが教師になることでした。私が英語教育を具体的な目標に定めるきっかけとなった出来事があります。横浜を訪れた時のことです。外国人に山下公園の行き方を尋ねられ、拙い英語でしたが、なんとか案内できました。そこで得たのは「英語のコミュニケーションは面白い!」という発見でした。それから英語を真剣に勉強し始めたのです。やがて言葉の背景にあるものを知らないと、英語自体も上手にならないことに気づきます。極めるために専門学校だけでなくアメリカに留学もしました。国という単位で考えれば、英語ができないことによって、政治、経済、文化などさまざまな面で有形無形の損失が出ます。英語を身につければ、日本人もグローバルなレベルで正々堂々やりあえると思ったのです。 

――教育方針を教えてください。
ソニーの創業者である井深大さんは幼児教育に情熱を注がれました。著書『幼稚園では遅すぎる』に共感した私は、井深さんが運営する施設での研修にも参加しました。彼の提唱した教育法「井深アピール」(幼児期における教育の重要性、幼児の能力は遺伝よりも教育・環境が優先する)を元にしながら、幼児と英語の関係を独自の方法で積み重ねました。お母さんにもクラスに入ってもらい、子どもと一緒に英語を学ぶという方法も試みました。幼児教育では、ただ英語を教えればいいというわけではありません。さまざまな能力を伸ばしてあげることが大切です。なかでも「人間力をいかに伸ばすか」に重きを置いています。現在、国際的な環境のなかで、語学教育・全人格的な教育・生涯教育を踏まえ、英語による幼稚園教育(4月1日時点で3~5歳児)のほか、プリスクール(2歳児)1歳児教育(母と子の英会話)、卒園生のためのクラスも設け、幅広い教育を行っています。


――最近のある移住関連調査では、北九州市は「子育て部門で2位、シニア部門で3位、若者部門で5位」になるなど、子どもから大人まで幅広い世代から人気を得ています。
CICを設立した時に掲げた目標は「北九州から世界へ」です。北九州で生まれ育った者として、この地に英語ができる人を数多く増やしたいと願ってきました。北九州の人々は親切で優しい。食べ物もおいしい。八幡製鉄所発祥の誇りもある。魅力の詰まった都市なんです。


■子どもの好奇心を目覚めさせる、バランスのとれた教育

――教育上、心がけていることを教えてください。また、クラスやカリキュラムの特徴は?
「バランスのとれた教育」の実践です。英語以外にも音楽や体育も学びます。英語については、毎月のテーマを設け、それに沿って1年を回していきます。3年間、テーマは変えません。深い領域まで入り込んでもらうためです。卒園するまでにかなりの知識と英語が身に付きます。例えばテーマの1つである「動物」。そこでは必ず恐竜について学びます。「恐竜はなぜ絶滅したのか?〜巨大隕石落下による地球環境の激変〜長い冬の到来」といった背景や宇宙の存在も知ることができるからです。親御さんにも説明できるレベルにまで到達します。子どもの好奇心を目覚めさせれば、自発的に勉強するようになるんです。 

クラスは、「英語幼児園/3~5歳の幼児」と「プリスクール/2歳児」がメインです。毎日、外国人教師と英語で生活します。のびのびと楽しく園生活を送るなかで、英語を自然に身につけていきます。午前中は外国人教師による英語のクラスと日本人教師による音楽・図画工作等の活動、午後は英語の活動と週3回の体育クラスを行います。基本的に日本人教師によるクラスも英語で実施しています。そのほか、「母と子の英会話/1歳児クラス」や「卒園生対象のクラス」も設けています。 

――教師はどんな背景を持つ方ですか?またどんな素養や態度を求めていますか?
教師は基本的にネイティブスピーカーです。コロナ禍以前はアメリカ・カナダ・イギリス出身の人が中心でしたが、今は英語が上手で経験豊富なスペイン、フィリピン人も採用しています。グローバル化のなか、子どもがいろいろな国の人と接することは重要です。中国人の講師による中国語も導入しています。これからの時代を考えると英語だけでなく中国語も重要です。しかしいずれの場合も、教師に最も求められるのは教える能力だけでなく人間性です。子どもの特長をつかみ、月のテーマだけでなく歌ったり踊ったりストーリーを読んだりして、さまざまな要素を入れ楽しく飽きさせない授業が大切です。子どもには勉強している感覚はありません。物事を学ぶのに英語を使っているだけなんです。


――幼児教育の場として、CIC英語幼児園は地域で認められる存在になりました。
1995年、田んぼのなかで園を始めた時は、園児は7、8名しかいませんでした。ほとんどがお医者さんや会社の経営者などの子どもでした。地域の皆さんに理解していただくのには時間がかかりました。幼児期に英語を勉強することの意味がイメージできなかったのかもしれません。しかし評判が広まるにつれ、「最初は周りから反対されたけれど、入れてよかった」とおっしゃってくださる親御さんが増えていきました。

これまでは、できるだけ英語だけの環境を維持することを大事にしてきました。園のなかでは英語以外は話さない、日本語を話す人は入っていただかない。というのも、成果として、卒園時にはある程度読み書きができて話せるようにしないといけないと思い、そういう環境をつくってきました。しかしコロナ禍で学校の運営にも変化が必要だと感じています。保護者とのコミュニケーションをもっと大切にし、開かれた園を目指さないといけないと感じています。

――卒業した園児とは、今も交流が続いているそうですね。
節目節目で、卒園生たちが園を訪れてくれます。「東京の大学に行くことになりました」「就職の報告で先生と会いたかった」といつまでも園での生活を覚えていてくれる。彼らと同じ風景を私も記憶していることに気づき、うれしくなりますね。


■「幼児園から国際小学校まで」――私の描いた夢を、後継者に実現させてもらいたい 

――譲渡しようと思った経緯を教えてください。少子化で園児数が減ってきているとも聞いています。
数年前から第三者への事業承継を考えていました。娘が手伝ってくれていますが、経営は別物ということで継がないことを選びました。少子化やコロナ禍の影響もあり、園児数は減少に転じています。私はやり方を変えずに園を2校まで広げることができました。しかし時代の変化を目の当たりにして、新しい発想が必要だと感じています。SNSやITツールも利用しないといけないし、英語以外の教育要素も求められるでしょう。新しい息吹を吹き込んでくれる後継者が、園児と園のためになると考えています。 

――譲渡の内容を教えてください。また、職員や在園児への対応はどうなるのでしょうか?
土地・建物(賃貸)、従業員(教師と事務員)、園児を、そのまま引き継いでいただきたいと考えています。土地・建物は、約2年間の賃貸契約(小倉校は2024年3月31日まで、若松校は2024年12月15まで)を結んでいます。運営のノウハウは、求められれば喜んでお伝えします。

園児は、若松校に80名、小倉校に60名が在籍しています。保護者には、後継者を募集する旨を既にお伝えしています。素晴らしい事業者にバトンをお渡しして、今の状態を継続していただくようにします。

職員については、人の教育という前提において、また学校を継続するためにも、維持していただきたいと考えています。現在、外国籍の教師が6名、保育士が10名、(保育資格を持たない)保育者が9名、さらに事務員や運転手などで総勢33名の人員となっています。エアロビ、中国語などは外部講師が担当しています。 


――NPO法人を運営したことがない譲り受け候補事業者が多いと思われます。NPOとしてのメリットや、運営に際して気をつけるべきポイントを教えてください。
銀行からお金を借り、古いアパートを改築することからCICを始めました。当時は個人経営であったため、お金目当ての塾という見方をされたこともありました。学校法人格を取るためには、資金力と自前の土地・建物が必要で高いハードルがあったため、NPO法人という方法を選びました。世間の見る目は明らかに変わり、理解が広まり、園児も増えていきました。NPOのメリットをひとつあげるなら、「信頼」ということに尽きるでしょう。非営利ですが、適正な収益をあげることには何の問題もありません。一方、認可の幼稚園ではないため、行政からの補助・援助がないことは認識しておかなければなりません。「高いお金を払ってでも価値がある」ことをアピールすることが必要です。 

――どのような方に引き継ぎたいとお考えですか? またCIC英語幼児園をどのように発展させていってほしいですか? 
良いところは継承していただきながら、改善や工夫を加えていただきたい。特にお願いしたいのは「見える化」です。学校の教育方針や具体的なカリキュラムや授業の様子などを、外部だけでなく、在園児、卒園児、保護者の方にも、わかりやすく伝えてほしいですね。これからは、保護者が見たいことを見せていかないといけないでしょう。機能的なホームページやSNS 、ITツールは必須だと思います。

――今回、応募してくださる方へのメッセージをお願いします。
CICを始めた時、私が思い描いた未来は「幼児園から国際小学校まで」でした。私がその夢を実現するには時間と資本が足りませんでしたが、継承してくださる方が、その夢を叶えてくれると嬉しいですね。


・募集期間:2021年11月30日~ 


上記は取材日時点の情報です。

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