寅さんも「コロナはつらいよ」江戸時代より続く創業230年以上の老舗「川甚」閉店計画

北九州市の店ではないが、新型コロナウイルス感染拡大の長期化で飲食店の苦境が続くなか、江戸時代後期の寛政年間に創業し、230年以上の歴史を持つ、日本料理店「川甚(かわじん)」(東京都葛飾区柴又7-19-14)がコロナによる業績悪化を理由に、2021年1月31日(日)で閉店することがわかった。(写真はWikipediaより)

新鮮な鯉やうなぎを使った川魚料理が名物で、冠婚葬祭などにも利用され、映画「男はつらいよ」の第1作で、寅さんの妹、さくらの結婚披露宴のシーンが本館で撮影されたことでも知られ、夏目漱石ら数々の文豪の小説にも登場する老舗店だ。

川甚は、「平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 当店は創業230余年、江戸後期から川魚料理店として皆様よりご愛顧いただいて参りましたが、諸般の事情により令和3年1月末日をもちまして閉店することとなりました。長きにわたるご支援に心より感謝申し上げますとともに、ご迷惑をおかけしますこと深くお詫び申し上げます。皆様のますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。長い間のご愛顧、誠にありがとうございました。」としている。

信用調査会社によると、今月2021年1月に行った調査では、飲食店の37.9%が廃業を検討しているとのことで、その数は増え続けているとのことだ。

飲食業はダメージが大きく、支援策が行き届かない状況が続くと、今後も倒産件数が増加する可能性があるとも指摘している。

川甚に限らず、全国の老舗有名店が苦境に陥っていると思われ、別の信用調査会社によると、事業歴50年以上の企業の倒産は、昨年1年間(2020年1月~12月)で、全国で202件の上ったそうで、倒産前に自ら休廃業を決めた数は入っていないとのことなので、それらを含めると閉店した老舗はさらに多いとみられると分析している。

老舗店がなくなるのは、非常に残念なのはもちろん、日本の宝がなくなるような気がして悔しい。

「かいヘイ!KitaQ」では、これからも新規出店はもちろん、多くの店の方々のお役に立てるよう、情報発信していきます。

上記は取材日時点の情報です。

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