特別公開にあたっては、文化財保護の観点及び新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため当日は入場を制限し、事前申込制としている。
公開日時
令和3年 11 月3日(水・祝) 午前 10 時~午後 5 時(入場は時間帯別)
観覧時間
①10時~11時の部 ②11時~12時の部 ③12時~13時の部 ④13時~14時の部 ⑤14時~15時の部 ⑥15時~16時の部 ⑦16時~17時の部 計7部制
公開場所
旧松本家住宅(西日本工業倶楽部) 北九州市戸畑区一枝一丁目 4 番 33 号 4
公開部分
洋館 1階及び2階部分・日本館 1階及び2階部分・庭園
定 員
各部 70 人 総数 490 人(前回は 1000 人)
※応募多数の場合は抽選
申込方法
往復はがきに、希望する観覧時間帯の部、代表者の氏名、住所、電話番号、 その他参加者全員の氏名、代表者を含めた合計人数(5人まで)を連記して郵送して下さい。
ネット窓口(電子申請)でも申し込めます。
申込期間
令和3年9月15日(水)~令和3年9月30日(木)
URL
https://ttzk.graffer.jp/city-kitakyushu/smart-apply/apply-procedure-alias/tokubetukoukai
申込締切
令和3年9月30日(木)(必着)
申 込 先
〒804-8510 北九州市戸畑区千防一丁目 1 番 1 号 戸畑区役所総務企画課「特別公開」係
特別公開のホームページ
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/tobata/file_0112.html
来場手段について
駐車場はありませんので、公共交通機関での来場を周知願います。
旧松本家住宅について
国指定重要文化財 旧松本家住宅
この建物は、明治産業界の重鎮として活躍した松本健次郎氏が明治41年から45年にかけて建設した和洋館併設の典型的な貴紳住宅で、平成24年に竣工100年を迎えました。当時のまま現存する数少ない建造物として、昭和47年に国の重要文化財に指定されています。
洋館は、我が国近代建築界の先駆者であった辰野金吾博士の設計により、ピクチャレスクな外観の建築様式をとり、ハーフティンバー調の壁面とアール・ヌーヴォーの細部意匠に特徴があります。
また、日本館は車寄せ玄関をもつ書院造りの建物で、大座敷・中央書院の二つの座敷をはじめ多くの居室があります。
洋館階段室の大壁掛やステンドグラスをはじめ、館内の家具調度品の多くは、建物と共に設計制作されたもののほか、松本氏が国内外から調達した格調高いものが揃っています。また、
金比羅山を背景とした庭園も四季それぞれに樹相を異にして観賞できます。
さらに、二棟の蔵は、日本館と一連の計画で建設され、外観は伝統的な土蔵形式をもつ煉瓦造の蔵として、昭和57年に国の重要文化財の追加指定を受けています。
昭和27年、北九州財界人の集まりである西日本工業倶楽部が設立と同時にこの由緒ある建物等を譲りうけ、現在は専用の会館として管理しており、会員の倶楽部としての利用のほか、音楽会や婚礼・お茶会の会場としても広く活用されています。
松本 健次郎 氏(1870~1963年)
安川敬一郎氏の次男として福岡に生まれ、アメリカのペンシルバニア大学に留学し、帰国後、父と炭鉱業をはじめ多くの事業をてがけ、後に日本経済連盟会長も努めた財界人です。また、旧戸畑市の名誉市民に選ばれています。
明治40年、父とともに現在の九州工業大学の前身である明治専門学校を創設し、その迎賓館を兼ねた住宅として松本邸を建設しました。
辰野 金吾 氏(1854~1919年)
現東京大学工学部建築学科の前身である工部大学校造家学科の一期生でのちに学長となり、日本建築学会の初代会長も努めました。
東京駅・日本銀行本店・両国国技館などを設計した日本建築界の元老です。
※アール・ヌーヴォー
ヨーロッパで19世紀末から20世紀初頭にかけて大流行した新芸術運動で、ポスターやガラス工芸などの装飾美術や建築デザインなどに、植物や昆虫の柔軟な形にヒントを得た曲線や曲面を多用した美術様式。
上記は取材日時点の情報です。
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